
私はお金で苦労しました。
コネも確固たるノウハウも無く起業したので、今にしてみると、あたりまえかもしれません。さらに、お金も無いのにお金のかかる事業(オープンオフィス)を想いにまかせて始めてしまったので、創業資金は、あっという間になくなりました。
起業して数年は、資金繰りに追われました。資金繰りはイヤなものです。その時の事を今振り返って思い出すだけで、本当に震えが来るほどです。同じような経験は、もう二度としたくはありません。
しかし、この時の経験は、私の中で深く活きています。
この経験があったおかげで、色々な事を学びました。それこそ、今日死ぬか生きるかのような追い込まれた状況で、深く、ビジネスのことを学んだのです。
この経験が無ければ、今の私の成功は無いでしょう。
私が成功し続けている理由の一つは、このツライ経験にあると思っています。
だからこそ、自分が苦労もしないで得た資金がたくさん集まるのは、良いことだけとは思えません。実際、たくさんの資金が集まったせいで勘違いをしてしまい、せっかく良いビジネスをしていたのに潰れていった会社はたくさんあります。
私はお金で苦労しましたから、「他の起業家には同じ思いをしてもらいたくないな」という想いは強いです。だからこそ、オープンオフィスを拡大させてきたわけです。また金融サービスの会社を設立して、起業家のお役に立てる方向性も模索してきました。
しかし、苦労して自分で資金をつくってきた経験が活きているのを深く実感するだけに、資金的な支援というのは、慎重であるべきだと考えています。
時には、支援しないほうが、その人の成功につながっていることもあるのです。
しかし、やる気のある起業家を応援したい気持ちに変わりはありません。
だから、少しずつではありますが、「少しでも、出来ることからやっていこう」の精神で、エンジェルとして投資してきました。そして、時には、その数百万円が、その起業家の成長を大きく促すこともあり、一緒に大きな喜びを分かち合うことが出来ました。
それはとても幸せなことです。
これからも、やる気があって価値観を共有できるような起業家には、自分達の出来る範囲で投資・支援していきたいと考えています。
ベンチャーキャピタルにしても、銀行にしても、起業時という超アーリーステージでお金を出してくれることは、まず、ありません。可能性は、ゼロと言っても良いでしょう。
それは、人物を見て投資するという考えが、まだ無いからだと思います。
確かに事業可能性も大切です。それは私たちが投資をする時もそうです。
しかし、私たちは、どちらかというと人物を見て投資・支援していきたいと考えています。
なぜなら、そのほうがビジネスを育てて行ける楽しみを一緒に味わうことが出来るからです。事業性だけで判断していたら、そうはいきません。
また、【1/100 Project】でも、オフィスを無料で提供することによって、小さいけど、「たにまち」的な役割を果たしていけることができれば嬉しいなあ、と考えています。
いずれにしても、もう少し、この流れを大きくしたいと思っています。